自然栽培について
当店で取り扱う有機栽培(有機JAS)の作物について
自然栽培の仲間たちでは、
2021年5月から有機栽培(有機JAS)を中心とする作物の導入を開始しました。
有機栽培とは?
有機栽培とは、
1.化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと
2.遺伝子組換え技術を利用しないこと
3.農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減すること
を用いた農業生産の方法のことを指します。
簡単に要約すれば、
「化学肥料や農薬、遺伝子組換え技術に頼らず、環境に優しい栽培方法」
と言えます。
有機JAS認証とは?
日本農林規格等に関する法律(JAS法)に基づき、「有機JAS」に適合した生産が行われていることを第三者機関が検査し、
認証された事業者に「有機JASマーク」の使用を認める制度「有機JAS制度」において認められたことを指します。
(農産物、畜産物及び加工食品は、有機JASマークが付されたものでなければ、「有機○○」と表示できません。)
有機農産物の日本農林規格の一例:
1. 周辺から使用禁止資材が飛来し又は流入しないように必要な措置を講じている
2. は種又は植付け前2年以上化学肥料や化学合成農薬を使用しない
3. 組換えDNA技術の利用や放射線照射を行わない
「有機農産物の日本農林規格」の基準に従って生産された農産物。
より詳しくは農林水産省HPをご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/yuuki/
自然栽培の仲間たちが有機野菜を扱う理由
当店では、農薬・肥料に頼らない「自然栽培」を持続可能な農業の1つとして推奨。
「生産者と消費者の架け橋となって自然栽培を普及させる」という理念のもと、
2013年から歩みを進めてまいりました。
創業当初は「すべて自然栽培」のお野菜を扱う専門店としてスタート。
自然栽培の認知を広めていく一方で、
自然栽培の作物を扱う難しさにも、日々向き合ってまいりました。
販売を進めていく中で、特に課題となったのは「生産物の安定供給」です。
自然栽培の作物は、農薬・肥料に頼らない分、
気候や土地の影響を大きく受けています。
そのため、農薬・肥料を使う一般の栽培に比べ、
毎年の生産量が予測しづらいのが現状です。
農薬・肥料は、過度に扱えば自然環境を壊しかねません。
しかしながら、世界中の人口を支える食物を供給するために適切に扱う上では
必要な役割を担っているという側面もあります。
そんな中迎えた、2021年。
当店の野菜に興味をもって、購入していただける方々は毎月増え続けました。
生産者さんの協力もあり、継続的な供給をなんとか維持してきましたが
自然栽培の作物の供給が一番厳しい「端境期(はざかいき)」と呼ばれる2~5月に、
ついに供給が追いつかないところまで、需要が増加してしまいました。
持続可能な農業で生産される野菜をこれからも多くの方に届けていきたい、
そんな気持ちで供給の限界を改善する方策を模索いたしました。
持続可能な農業を実現するために
そこで、自然栽培の仲間たちは2021年を機に、新たなステージへ進みます。
それは、同じく持続可能な農業を目指し、
発展を広げる「有機栽培」の作物を取り入れ、
生産者ならびに消費者の皆様の「安心・安全」な食生活を支える一端を担うことです。
全耕地面積に対する農業取り組み面積の割合から見てみると、
自然栽培の割合は全国の約0.1%未満
有機栽培でも約2%未満と言われています。
自然栽培が広がりづらい理由の1つには、
生産者の「経済的な自立」が障壁となっています。
自然栽培一筋の畑で生産量が安定するまでには10年単位の時間がかかり、
完全な自然栽培農家として生計を立てるには長い年月を要します。
その過程で、生活に困窮し、志なかばで諦めてしまう方の姿も多く目にしてきました。
そこで当店では、
自然栽培に挑戦する農家さんの生活を支える意味でも、
安心安全な有機栽培(有機JAS)の作物の導入を行い、
自然栽培への転換を応援する取り組みをスタートしました。
有機栽培の導入によって、
生産者の経済的な安定を支援すると同時に、
消費者の皆様の食生活も豊かにする。
そんな思いが込められています。
全ての栽培方法を推進する人々が
お互いを認め合い、協力し合い、
地球環境にとっても、人々の食生活にとっても、
持続可能な農業の普及を目指して邁進してまいります。
全ての栽培方法を推進する人々が
お互いを認め合い、協力し合い、
地球環境にとっても、人々の食生活にとっても、
持続可能な農業の普及を目指して邁進してまいります。